音源ごとに必要?AI音楽にも必須な「ISRCコード」の基礎知識

制作した音楽を配信する際に欠かせないのが「ISRCコード」です。音源登録の場面で初めて目にする方も多いこのコードですが、実は著作権管理や音楽チャート、使用料の分配など、さまざまなシーンで重要な役割を果たしています。この記事では、ISRC(国際標準レコーディングコード)の基本から取得方法まで、AI音楽クリエイターに必要な情報をわかりやすく解説します。


目次

ISRCとは?

ISRCは「International Standard Recording Code(国際標準レコーディングコード)」の略称で、1つの音源(レコーディング)ごとに発行される、世界共通の識別コードです。たとえ同じ楽曲であっても、ライブバージョンやリミックス、カラオケ版など音源が異なれば、それぞれ別のISRCが必要になります。


ISRCが活用される主なシーン

1. 音楽配信サービスでの管理
各楽曲を一意に識別できるため、SpotifyやApple Musicなどの配信プラットフォームでも正確に楽曲が管理されます。

2. 著作権の管理と分配
ISRCは著作権料の徴収や分配の際に使用され、制作者への正当な報酬に直結します。

3. 音楽データベースの連携
複数の音楽情報データベースで楽曲を照合・共有するための共通キーとしても使われています。

4. 二次使用料の徴収
テレビ番組やラジオなどで曲が使用された際、再生履歴をもとに使用料を算出するためにもISRCが役立ちます。

5. チャート集計と利用状況の把握
音楽チャートのランキング作成や再生回数の記録にもISRCが使われています。


ISRCの取得方法(日本の場合)

日本国内でISRCを取得するには、日本レコード協会(RIAJ)を通じて申請を行う必要があります。自身で申請することもできますが、音楽配信代行サービスなどを利用すると、手間を省いて自動的に付与されるケースもあります。

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